メーカーに聞く、
内窓で住まいの快適さは
どう変わる?

画像提供:株式会社LIXIL
「リビングは日当たりがよく明るいけれど、夏場は暑すぎる」、「冬場は結露がひどい」、「車や電車の騒音でストレスを感じる」など、窓まわりに関係するさまざまな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、こうしたお悩みを解決し、快適な住環境づくりに役立つ「内窓」の設置についてご紹介します。内窓の基礎知識から、製品の選び方、助成金制度、工事の流れ、設置後に実感しやすいメリットまで、内窓メーカー・LIXILの担当者とマンション管理会社・穴吹コミュニティ担当者に話を聞きました。
※2026年5月現在
内窓とは?
まず知っておきたい基本
窓の断熱リフォームにはさまざまな方法がありますが、そのひとつが内窓です。内窓とは、今ある窓の内側にもうひとつ窓を取り付けたもので、二重窓、二重サッシとも呼ばれます。
窓を二重にすることで空気層が生まれ、断熱性の向上が期待できます。空気層が室外と室内をしっかり隔てることで外気温の影響を受けにくくなるため、夏の暑さを軽減し、冬は寒さを軽減するとともに結露の発生を抑える効果もあるのです。
また、空気層は防音壁としての役割もあり、静かな環境づくりにも役立ちます。

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窓まわりのリフォームは、内窓のほかにどのような方法があるのでしょうか。
壁を壊して窓を交換する大掛かりな工事以外で比較的簡単にできるものには、窓枠(サッシ)をそのまま残して新たな窓枠をかぶせて取り付ける「カバー工法」や、窓ガラスのみを交換する方法があります。
マンションでは基本的に窓ガラスやサッシは共用部分とされているので、管理組合の承認が必須であることや、管理規約の制限を受ける場合があります。その点、内窓設置は室内側の工事で専有部分にあたるため、管理組合の許可申請でNGになることもほとんどありません。

効果や費用の違いについてはいかがでしょうか。
カバー工法は断熱性の向上や結露の軽減が期待でき、サッシの劣化や開閉のしにくさなども解消できますが、費用は内窓より高めです。
窓ガラスのみの交換は工事が簡単ですが、既存のサッシ部分の気密性は変わらないため、断熱効果を十分に得られない可能性もあります。
※防火仕様部には設置できない窓ガラスもあります。
工事にかかる時間の違いはどうでしょうか。
1m×1mぐらいの内窓設置の場合、施工にかかる時間はひとつの窓で約1時間とご案内しています。カバー工法の場合は、ひとつの窓で半日くらいかかります。お住まいの方への負担がより少なく、効果が期待できるのが内窓のメリットです。
許可申請や工事時間、費用などを考えると、マンションにおいて内窓の設置は手軽かつ高性能なものにアップグレードできる窓リフォームといえるのではないでしょうか。
マンション暮らしの悩みに
内窓はどう役立つ?
内窓の設置で期待できる主な効果は、以下のとおりです。
- 夏の暑さ・冬の寒さを軽減し、室内の温度を一定に保つ
- 冷暖房効率が上がり、光熱費の節約に
- 冬場のヒートショックのリスクを軽減
- 結露の発生を抑える
- カビやダニの発生を防ぎ、清潔な室内環境に
- 防音効果
- 外からの騒音と室内からの音漏れを軽減
どのような理由で内窓をつける方が多いのでしょうか。
暑さ・寒さ対策や結露対策が一番多いですね。最近は電気代の値上がりが続いているので、冷暖房費削減のためという方も増えています。
また、マンションは幹線道路沿いに建っていることも多いので、車などの騒音対策が理由の方も多いです。
さまざまな効果のなかでも実感しやすいことは何でしょうか。
冷暖房の効きがよくなった、光熱費が下がったという点は実感しやすいと思います。また、防音・遮音効果もすぐに実感できるのではないかと思います。LIXILのWEBサイトやカタログにも記載していますが、弊社の内窓「インプラス」を設置すると、音の大きさが約15dB下がるというデータがあります。10dB下がると人の耳には約半分くらいの音に感じると言われているので、騒音によるストレスが軽減されるとともに、室内の音漏れを気にせず快適にお過ごしいただけると思います。
※音の種類によって得られる効果が異なります。
内窓はどこに設置するとより効果を感じることができますか。
住まいのなかでも長時間過ごす部屋は、効果を得やすいと思います。
また、マンションの場合、外廊下側(外に面して設置された廊下側)の窓に設置するケースも多いです。外廊下は北側にあることが多いので、冬の寒さ対策になりますし、室内の音漏れや外廊下からの足音が軽減されるという効果を期待される方もいらっしゃいます。
内窓の効果は、窓の場所や使い方によって変わります。暮らしの悩みに応じて適切な場所に内窓を設置することで、住まい全体の断熱効果や防音効果を高めることができるでしょう。
※内窓は、窓の種類や場所によって設置できない場合があります。

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メーカーに聞く、
内窓の選び方とは
内窓を設置する際、性能・効果やデザイン、価格など、どれを選んでいいのか迷うことも多いでしょう。内窓の種類、選ぶポイントをお聞きしました。
マンションと一戸建てで内窓に違いはありますか。
基本的に違いはなく、マンション向けの製品というのも特にはありません。製品のなかからお住まいに合うものをご提案し、選んでいただきます。他のメーカー含め高い性能の製品がそろっており、近年は色やデザインなどのバリエーションが豊富になっています。
LIXILの内窓にはどのような特徴がありますか。
弊社の内窓「インプラス」には、独自の技術「ダストバリア」という機能が採用されており、サッシにホコリやペットの毛などの汚れがつきにくくなっています。窓が二重になってお掃除が面倒と感じる方も多いと思いますが、この機能によってお掃除がグンとラクになり、キレイを保ちやすいのが特徴です。
色やデザインはどのようなバリエーションがありますか。
デザイン性にこだわった「インプラス for Renovation」というシリーズでは、部屋のスタイルやインテリアに合わせて選べるバリエーションを用意しており、おしゃれにコーディネートしていただけます。カラーバリエーションは、for Renovationシリーズで4色、インプラスシリーズは6色から選べます。
ガラスは種類によって性能が違いますか。
例えば紫外線カット率や日射熱取得率が異なるガラスがありますので、お住まいの地域や窓の方角に合わせて選んでいただければと思います。「Low-E複層ガラス(薄い特殊金属膜をコーティングした複層ガラス)」などは断熱性能が高く、国の助成金事業「先進的窓リノベ2026事業」の対象になっています。
※窓リフォームの助成金制度については、後編でご紹介しています。

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内窓を選ぶ際に大切なポイントを教えてください。
できるだけ今までと同じ使い方ができる製品を選ぶのがポイントです。内窓をつけることで窓の開閉を2回しなければならないというデメリットがあるので、その違和感をいかに軽減するかということ。そのため、今ついている窓(窓枠)に合うもの、開閉しやすいものを選ぶことが重要です。その上で、デザインや色を選べば、部屋になじむ使いやすい内窓になるでしょう。

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