住まいの快適提案

部分的な工事で大きな効果
窓の断熱リフォーム

部分的な工事で大きな効果窓の断熱リフォーム

画像提供:YKK AP

夏は涼しく冬は暖かく、快適に過ごしながらも、光熱費は少しでも節約したいもの。家の中で熱の出入りが最も大きい場所は窓なので、窓を断熱リフォームすることで、冷暖房効率がアップし、省エネ・光熱費節約につながります。

それだけでなく、結露の発生を抑え、音や強い日差しによるストレスも軽減されるなど、さまざまな点で快適性がアップします。

今回は、窓断熱リフォームのメリットを解説するとともに、この夏、内窓の設置を行ったお宅にうかがってお聞きしたお話から、きっかけや実感されていることをご紹介していきます。

※2025年11月現在

リフォームのきっかけは
補助金利用のキャンペーン

今回お話をうかがったのは、鹿児島県のサーパスマンションにお住まいのNさまご夫妻とOさま。同じマンションに暮らす皆さまは、日当たり良好なリビングの夏の暑さ軽減にいい方法はないかと考えていたそうです。

N奥さま「東向きのリビングは日当たりがよく、以前から夏はかなり暑かったんです。4年前、ベランダに日よけシェードをつけたのですが、今年は早い時期から暑くて、何かもっといい対策はないかと考えていました」

Nご主人「ちょうどその時、内窓リフォームのキャンペーンのチラシが配られて、興味を持ちました。国から補助金が出るということで“これはいい機会だ”と思い、設置工事をすることに決めました」

こちらのマンションでは、管理会社の穴吹コミュニティが、内窓リフォームに対して補助金が出る期間に合わせて設置工事のキャンペーンを実施し、チラシを配付したそうです。

穴吹コミュニティ担当者「お申し込み受付から工事の手配、施工、補助金申請まで、手続はすべて弊社で行いました。お客さまには補助金を差し引いた金額を提示し、ご請求した後、弊社が補助金の申請を行うという流れです。お客さまにとっては、手間が少なく済むのもポイントだったと思います」

先に工事を終えたNさまのお宅をご友人のOさまが訪問して見せてもらい、Oさまもお申し込みを決めたといいます。

Oさま「Nさんのお宅に入った瞬間、涼しいと感じたんです。内窓をつけると部屋が少し狭くなるのが気になっていましたが、実際に見たらそれほど気になりませんでした。その後すぐに“うちもやろう!”と決めました」

お申し込みから約1カ月で内窓の設置が完了。まだまだ暑さが続く夏の時期に間に合いました。

左から
Nご主人、N奥さま、Oさま、穴吹コミュニティ担当者

断熱・遮熱効果で
夏冬も室内が快適に

今ある窓に内窓をつけて二重窓にする内窓リフォームは、簡単なリフォームでありながらも、さまざまな効果が期待できるのが魅力。ここからは、効果についてご紹介していきます。

まずは、暑さ寒さを軽減する効果です。
外窓(既存の窓)と新たに設置する内窓の間に空気層ができることで外気の影響を受けにくくなり、夏は熱気の侵入を防ぎ、冬は室内の暖かい空気を逃しにくくなります。

猛暑が続いたこの夏、日中の屋外の熱で部屋全体が暖められ、夜になってもずっと暑いと感じた日も多かったのではないでしょうか。
内窓を設置することで、日中に窓から入る熱を遮断する効果が高まり、室温上昇が抑えられます。
カーテンやブラインドでも熱を遮ることができますが、光も遮られて暗くなってしまいます。一方、内窓の場合は、明るいままで熱を遮ることができる点がメリットです。

また、窓から入る日差しで床やテーブルなどの表面温度が上がってしまうこともありますが、遮熱効果で熱くなりにくく、お子さまやペットにも優しい室内環境になります。

さらに、西日が強い部屋では、家具やフローリングの日焼け・色褪せが気になりますが、UVカット効果のあるガラスの内窓を選ぶことで日焼け対策にもなります。

効果を実感!

N奥さま「真夏の時期、夕方帰ってきて食器棚を開けると、食洗機にかけた後のように食器が温まっていました。内窓をつけてから、その熱気がなくなったのは驚きです。帰ってきたときの部屋の温度も2度くらい違いますね」
※Nさま宅の場合

内窓リフォームで熱の出入りを抑えると、部屋の温度がより快適になり、冷暖房効率がアップ。エアコンの電力消費が抑えられ、省エネ・光熱費節約のうれしい効果も期待できます。 

冷気を遮断して
ヒートショックを予防

寒くなるこれからの時期は、夏以上に光熱費が気になるところ。しかし、冬はヒートショックが起こりやすくなるので、その対策としての暖房は欠かせません。

ヒートショックは急激な温度変化によって引き起こされるため、暖かいリビングに対して脱衣所・浴室・トイレなど、家の中の温度差をできるだけつくらないことが重要です。

内窓を設置することで断熱性がアップし、外の冷気が室内に伝わりにくくなり、室内の暖かさを保ちます。脱衣所や浴室、トイレを暖房器具で暖め、内窓を設置して暖かさが逃げないようにすれば、ヒートショックの予防効果が高まります。

内窓は、リビングなど滞在時間の長い場所や大きな窓がある場所に設置すると、より断熱効果を感じることができますが、ヒートショック予防を考えるなら、それに加えて脱衣所や浴室、トイレの窓への設置も考えるといいでしょう。

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外からの騒音と室内からの音漏れ、
両方を軽減する防音効果

続いては防音効果です。
外窓と内窓の間の空気層により、暑さ寒さを受けにくくなるだけでなく、音も通しにくくなります。また、既存の窓枠のサイズぴったりの内窓を設置することで、室内の気密性が高まり、音の侵入を減らすことができます。

電車や車の走行音、話し声など、外の気になる雑音・騒音が聞こえにくくなり、部屋が静かに。在宅ワークの快適性や睡眠の質の向上につながります。
また、室内の子どもの声やペットの鳴き声、楽器の音など、屋外への音漏れが気になる場合も、音量を軽減する効果が期待できます。

騒音によるストレスが減って、暮らしの快適性がアップ。家の中の音漏れを心配する度合いも低くなって、楽しさもアップ。防音効果を目的に内窓リフォームする方もいるそうです。

効果を実感!

Oさま「夜中に車やバイクの音がすると結構響いていましたが、気にならないくらい静かで快適です。救急車の音も小さくなりましたね」

結露が減って
カビ・ダニの発生を防ぐ 
清潔な室内環境に

続いてご紹介する効果も、住環境の改善、快適性に大きく関わります。

外気によってガラスやサッシが冷やされ、空気中の水分が水滴となって発生する結露。冬場の外気と室内の気温差が大きい時期に多く発生します。
結露を放っておくとカーテンや窓枠、周辺のクロスなどに湿気がたまってカビやダニが発生し、アレルギーの原因になる可能性もあります。

この問題にも、内窓が効果を発揮します。
内窓によって外気の影響を受けにくくなることで窓ガラスの温度も下がりにくくなり、結露の発生が抑えられるのです。

結露が減り、カビやダニの発生を防ぐことで、部屋全体が清潔で快適な環境に。それだけでなく、結露の拭き取り、カーテンの洗濯、カビの除去など、今まで大変だった家事の負担が軽減されるのはうれしいメリットです。

効果を期待!

N奥さま「暑さの軽減もそうですが、内窓をつけたいと思った一番の理由は結露でした。今までは結露防止のテープを貼ったり、タオルで頻繁に拭いたりして大変だったので、今年の冬は結露が減ることを期待しています」

Oさま「お掃除でいうと、以前はサッシの隙間から桜島の火山灰が少し部屋に入ってくることがあったのですが、それがなくなって、部屋をきれいで快適に保てるのではないかと思います」

手間も少なく
短時間で工事が完了

内窓リフォームは、壁や躯体に大きく手を加えず、既存窓の内側に新たな窓枠を取り付けて二重にするというもの。居住中でも短時間で完了します。

内窓の構造

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既存窓と内窓の間に空気層ができることで、さまざまな効果が生まれます。

効果を実感!

N奥さま「まず採寸に来ていただき、後日の設置工事は1~2時間で終わりました。穴吹コミュニティの担当の方が補助金の申請をしてくださったので、手間もかかりませんでした」

Oさま「去年はやらなくていいと思っていましたが、今年は本当に暑かったので、このチャンスに内窓をつけてよかったです」

内窓による効果は、既存窓の状態や、どの窓を断熱化するかなど、家の状況によって変わってきます。実績のある会社に依頼し、住まいの状態を知ってもらうことで、満足度の高いリフォームを実現することができるでしょう。内窓はすべての窓に設置可能です。
穴吹コミュニティでも内窓リフォームを行っています。ぜひお問い合わせください。

今回ご紹介した内窓の設置では、高性能な断熱窓などへのリフォームに対して交付される補助金事業「先進的窓リノベ2025事業」を利用して、工事を行ったそうです。
こうした制度を活用することや、さまざまな情報を集めることで、賢くお得に快適な住まいを実現してみてはいかがでしょうか。

(注意)補助対象条件として、1申請あたり合計補助額が5万円未満の場合、 補助金の申請はできません。また2025年12月31日までに工事完了および交付申請が完了することが条件となります(ただし予算上限に達した場合は、補助申請できません)。

住まいの部分リフォームに関して、浴室・トイレ・給湯器などご家庭内の設備交換の目安やタイミングについてご紹介しているこちらの記事も、ぜひご覧ください。

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