“これから“を語り合う時間。家族が“ありがとう“と言える終活。

「終活」という言葉を聞くと、
「家族に迷惑をかけないための準備」と考える方が多いかもしれません。

しかし、本当に大切なのは、
自分の人生を最後まで自分らしく生きるためのプロセスとして終活をとらえること。

本記事では、何をしたいか・何をしたくないかを考える
終活の本質に迫ります。

ファイナンシャルプランナー・
終活アドバイザー®

杉山 夏子氏

終活はいつから考えるべき?
40代から始める「未来の自分」のための準備

ダミー

終活は高齢になってから始めるもの......そう思っていませんか?

実は、親の介護や相続の問題をきっかけに、40代から考え始める方も増えています。

準備は早いに越したことはありませんが、ライフステージに合わせた進め方が重要です。

  • 40~50

    「突然の事態に備える」
    「親の終活をサポートする」

  • 60~75

    「介護や葬儀の希望を伝える」
    「持ち家の整理を考える」

  • 75歳以降

    「終末期の医療・介護の選択肢を
    明確にする」

終活の本質は「自分の意思表明」
〜嫌なことは先に伝えておこう〜

ダミー

終活は単なる「死の準備」ではなく、「自分の意思を伝えること」。特に、介護や葬儀に関する希望は、明確にしておくことが大切です。

例えば、

  • 「延命治療は望まない」ではなく、
    「〇〇の状態になったら治療はしない」
  • 「お葬式はシンプルに」ではなく、
    「家族葬で、親族以外は呼ばない」

こうした具体的な意思表明をしておくことで、自分の希望が反映されるだけでなく、家族の負担も軽減できます。

“そのとき”後悔しないために。
未来の自分が喜ぶ選択。

ダミー

老後の住まいについて考えることも終活の一環です。持ち家がある場合は、「住み続けるか、住み替えるか」という選択肢があり、賃貸なら「死後の事務を誰に依頼するか」を決める必要があります。

持ち家の場合

  • ・住み続ける? 高齢者向け住宅などに住み替える?
  • ・認知症になった場合の家の管理は?
  • ・相続する? 売却する?

賃貸の場合

  • ・亡くなった後の契約解除や家財整理を
    誰に依頼するか
  • ・頼める人のいない場合は、
    第三者に頼むサービスを利用する

「どこから手をつければいいのかわからない」という声は多いもの。まずは以下のステップで始めてみましょう。

身の回りの物の整理

  • ・1年以上使っていないものを処分
  • ・大切な写真や思い出の品はデジタル保存

財産の整理

  • ・銀行口座・証券 ・保険のリスト化
  • ・借金やローンの確認 ・相続人を明確にする
ダミー

SNSやネット銀行、スマホの中の写真など、デジタル遺産の整理も重要です。はやめに準備をしておきましょう。

SNSの設定

  • ・「死亡後のアカウント管理」を設定
    (例:Facebookの追悼アカウント)

スマホのパスワード管理

  • ・家族と共有するか、安全な場所に保管

ネット銀行・証券口座のリスト化

  • ・どこにあるかを明記

終活は「自分らしい人生」を送るためのもの

終活は「これからの人生を豊かにするプロセス」です。自分の希望を明確にし、大切な人と共有することで、最後まで自分らしく生きることができます。まずは小さな一歩から始めてみましょう。

例えば、

  • 旅行に行きたい
  • 趣味を楽しみたい
  • 断捨離してスッキリした生活を送りたい

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▶「迷惑をかけないため」だけじゃない、
自分らしく生きるために。

▶お金だけじゃない!何をしたいか、
何をしたくないかを考える時間に。

セミナー講師

ファイナンシャルプランナー・終活アドバイザー®
杉山 夏子氏

2007年よりシンガポールでファンドの組成、および管理業務に従事。また、富裕層に対するファミリーオフィスのクライアントサービスを担当。帰国後ファイナンシャルプランナーの資格を取得し、資産形成から保全にいたる多くの知識と経験を駆使し、ファイナンシャルスタイリスト®として、ライフプラン、資産形成、保険見直し、相続等の相談業務を展開。